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もうこれで忘れない四字熟語その5 塞翁失马(sài wēng shī mǎ)

こんにちは、ゆうがです。今日の四字熟語は、塞翁失马です。

日本の塞翁が馬です。

塞翁失马(sài wēng shī mǎ)

これは、前漢代劉安の『准南子』のお話です。

むかし、国境地方に塞翁という老人がすんでおったそうな。あるとき、塞翁の飼っていた馬が胡人の領地に行ってしまった。それを聞いた村人が塞翁を慰めたが、彼は意に介さず。起きたことは、悪いことだが後々よいことに変わるかもしれないからと言ったそうじゃ。すると数か月後、胡人の領地に行った馬が良馬を引き連れて帰ってきたのじゃ。村人たちは、それを喜んだが、塞翁は、このことが後に災いをもたらすかもしれないと言って喜ばなかった。ある日塞翁の息子がその良馬に乗っているときに落馬し足を折ってしまうという事件が起こったそうじゃ。村人は同情したが、それに対しても塞翁はよいことに変わるかもしれないからと村人に言った。すると、1年後胡人との戦争が起き、村の若者は、徴兵されことごとく亡くなったが、塞翁の息子は、怪我のため難を逃れたそうな。

これは、世の中の吉凶や禍福は予想できないから簡単に喜んだり悲しんだりするものではないという意味をたとえています。それでは、例文です。

例文:塞翁失马,安知非福。坏事也可能变成好事。(塞翁が馬、吉凶はわからない。悪いこともよいことに変わるかもしれない。)

塞翁失马は、安知非福(ān zhī fēi fú)をつけて言うこともあります。近い表現に、天有不测之风云,人有旦夕之祸福(天には予測できない風雲があり、人には切迫している禍福がある。)があります。それでは、次回の四字熟語で