使ってみよう中国語の慣用句・ことわざ・四字熟語 [ 于美香 ]
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こんにちは、ゆうがです。今日の四字熟語は、指鹿为马です。
指鹿为马(zhǐ lù wéi mǎ)
これは、『史記』のお話です。
むかしむかしの事じゃった。秦の二世皇帝の時代、宦官の趙高は、帝位を奪ってしまおうと思っていたが、自分をどの位の人が支持してくれるか分からないため策を講じたのじゃ。ある日、趙高は鹿を引いてきて皇帝に名馬ですと差し出したんじゃ。すると皇帝は、「なにが名馬じゃ鹿ではないか」と笑っていった。趙高は、落ち着いて「これは、名馬でございます。お疑いなら、他の大臣に聞いてみたらどうです。」と言った。するとある正直な大臣が「これは馬ではなく鹿ですよ。」と正直に意見を言った。しかし、気の弱い他の大臣は、趙高の鋭い視線に耐えられず。これが馬だと認めた。正直な大臣は後に趙高にころされたそうな。
これは、是非や善悪をさかさまにすることを意味します。日本でも白いものを黒というなんて表現がありますよね。
例文:我们一定要认清那些指鹿为马,别有用心的人。(われわれは、ああいううそを平気で言い、下心ある人間を必ず見極めなければならない)
同義語は、颠倒黑白(diān dǎo hēi bái),颠倒是非(diān dǎo shì fēi),混淆黑白(hùn xiáo hēi bái),混淆是非(hùn xiáo shì fēi)があります。
この四字熟語は、日本語の馬鹿の起源でもあります。(諸説あり)
今日の四字熟語はためになりましたか。それでは、次回の四字熟語で