中国語研究所(1日5分中国語)

語学がむずかしいのは、学問にしてしまったから

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中国の子供はどう中国語をおぼえるのか⓵

こんにちは、ゆうがです。今回から数回に分け「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか(中国的孩子是怎样学中文的)」の内容を数回に分けご紹介したいと思います。この本は、1996年に出版された書籍です。著者は、李凌燕さんです。この本の中でご自分の娘さん京京ちゃんの言語の習得過程について書かれています。この本を通じて何かを感じ取っていただければうれしいです。それでは、初めにから

京京ちゃんは、東京で生まれ生活しています。途中半年ほど北京で暮らしましたが大体日本で生活していたそうです。そんな京京ちゃんが、保育園からの帰り道「妈妈,这路没有!」と母親に言いました。この時工事をしていたためその道を迂回しなければならなかったから「この道がなくなったよ」と言いたかったのですが、日本の生活が長い京京ちゃんは、日本人的な発想で中国語を発したということなのです。中国で過ごしていれば、このような間違いをすることはないのですが日本の生活が長い京京ちゃんにはそれがふつうなのです。ちなみに、正解は、「这儿没有路了」です。

※ご両親も日本にいるときは、家庭では、中国語、中国にいるときは、日本語でと子供のために会話には気を使っていたそうです。そのため、中国語と日本語が混じった言葉を話していた時期があったそうです。その際、知らない言葉(例えば、这是うさぎさんといえば、うさぎさんは、小白兔だよ)は、教えていたそうです。

四歳のころ京京ちゃんは、「为什么」をよく使うようになったそうです。それは、彼女にしたら不思議なことがいっぱいだったからです。それは、中国にいるときは、テレビも人もみな中国語を話し、日本にいるときはその逆になるからです。その後国により言葉が違うことを理解しますが、それは当然の事でしょう。混乱しますよねそりゃあ

話は戻り、工事が終わって通れるようになったとき、「看!装进去了」と言ったそうです。「埋まっている」と言いたかったのですが、ここでも間違いました。答えは「补好了」です。では、なぜ”装进去”なのでしょうか?それは彼女が積み木遊びしている時に使っている動詞に関係していました。その動詞が、装、拼(組み合わせる)、搭(積み重ねる)だそうです。彼女は、自分の知っている言葉を組み合わせ言葉を話そうとしたということです。表現は違いましたが、語学に取ってこれが重要なことだと僕は思います。まず間違っても発話する。ということです。

※初めにの最後に「中国は国土が広く、人口も多いため地方や生活レベルによってかなり違うそうです。北京から約3時間の天津でさえ日常話している言葉が違います。」と書かれていました。普通語を話せれば、言葉は通じますが、相手の言葉が理解できないという字体が起こるのもそのためです。

このように、語学は間違えながら覚える物であり、最初から正しく話そうと身構えても損をするだけです。勉強したことをどんどんアウトプットしていきましょう。なかなか難しいけどね・・・