中国語研究所(1日5分中国語)

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中国の子供はどう中国語をおぼえるのか その6 吃と喝の違いなど

「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその6回目です。

京京ちゃん(著者の娘さんです)のお話の前に、前回の連動文のお話の補足です。

連動文で、前半の動作が前提条件になって後半の動作が行われる場合、否定文を作る時は前の動詞を否定します。 例:我不坐飞机去上海,坐火车去。(私は飛行機では行かず、列車で行きます)

それでは、京京ちゃんのお話に戻ります。みなさんは、吃と喝の違いの明確な違いわかりますか?二歳の京京ちゃんはわからなかったようです。

ある時京京ちゃんは、保育園で飼っているチャボを見て。

妈妈,你看,小鸡チャボさん吃水呢?(ママ見て、鶏のチャボさん見ず食べてる)

中国語初学者でもこのような間違いはしないと思いますが、二歳の京京ちゃんには、鳥が食べてるのか飲んでいるのか違いがわからず吃という単語を選択して表現しました。実際のところ吃と喝の違い、日本人の感覚とは少し違うそうです。

中国語は、固形か液体かで吃と喝を使い分けます。

例えば「吃药」日本では薬を飲むですよね。日本語的に訳すと喝药になりますが、薬(これは、錠剤、カプセルなど)は、形があるので基本「吃药」になります。でも、液体なら喝药なので気をつけましょう。

それでは、次おっぱいを飲むは吃と喝どちらでしょうか?。

答えは「吃奶」です。なぜなら、奶は、ミルクという意味の他に乳房という意味もあるからです。(コップで飲むときは喝です)

こうなってくると習慣の域になってくるので慣れるしかなくなります。

つぎに、做と盖について。

京京ちゃんは、いつもお母さんに保育園の送り迎えをしてもらっています。帰り道改修工事をしている団地のそばを通りかかると「他们在做房子呀(あの人たちお家をつくっているよ)」と言ったそうです。ほんとは、改修工事なので「修房子」なのです。

それが、新築の家を作っているのだと仮定しても、「做房子」ではなく「盖房子」(盖はふた状の物で上からかぶせるという意味です)になります。京京ちゃんがなぜ間違えたかというと家で遊んでいるとき積み木やボール紙で家を作って遊んでいてそのとき使っている単語が「做房子」だからです。

このように日本人の感覚で考えるとおかしい言葉や表現がたくさんあります。こういうのも机の上で覚えるのではなく実戦で覚えていくのがベストです。私が、教科書よりもドラマ、小説などを勧めるのはこういう理由もあります。習うより慣れよです。

それではまた。