中国語研究所(1日5分中国語)

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中国の子供はどう中国語をおぼえるのか その12 会と能 助動詞って重要です

「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその12回目です。

京京ちゃん(著者の娘さんです)は、できるという言葉を多用するようになりました。できるのと聞いたり、できると言ったりいろいろです。

でも、困ったことに会と能の使い分けができませんので、会を多用します。たとえば、鳥が飛べるのは能力ですが、会を使ってしまうみたいな感じです。

妈妈,为什么小鸟会飞呀?(ママ、どうして小鳥は飛べるの?)

ーすることができるには、会と能と可以の三種類の言い方が可能です。それでは、解説に移りましょう。

会と能と可以

意味:ーすることができる

注意点

  1. 会は、勉強や練習などをしてできる
  2. 能は、能力やある条件があってできる
  3. 可以は、意味が許可を表す時以外は、能と置き換え可能です。
  4. 会は、動詞としてもつかえます。

なぜ、京京ちゃんが、会飞というのか?それは、最近歩けるようになった自分になぞらえて会を使っているとのことです。子供にとっては歩けるまでの過程が大変だったのでしょうね。

ある日アラジンを見ていた京京ちゃんは、”妈妈,为什么小猴子睡在枕头上”。と言うのです。そこで、筆者は、”因为小猴子淘气”(おさるさんはふざけているのよ)と答えると不服そうな顔をして、枕の上で猿のように寝ようとします。その時筆者が気が付きます。娘が、”为什么小猴子能睡在枕头上”と聞いているのだと

助動詞が欠けるだけで、親子でさえコミュニケーションに齟齬が生まれます。気をつけましょうね。

会と能と可以は、単独で使うこともよくあります。日本語の「いいよ」が可以だったり、能吗?といわれて能と答えたりします。

言葉は、覚える使うの繰り返しで覚えるのが基本です。間違えても修正すればいいだけです。

それでは、また!。