「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその17回目です。
親にも子供時代があります。自分がされて嫌だったことを子供にしたくないというのが親心でしょう。筆者が子供時代母親から”笨”と言われコンプレックスを抱いた経験があり、京京ちゃんにも”笨”という言葉は使わないようにしてきたのですが、同じ保育園に通う男の子の家族とドライブに行った際、京京ちゃんは、”笨”を覚えてしまったそうです。
中国には、いろいろな罵り言葉があります。
你他妈的(ばか野郎)
你是我儿子(おまえなんか俺の息子だ)
你是我的重孙子(お前なんか俺のひ孫だ)
最後の二つは、上下関係にうるさい中国ならではのことばですね。自分より下だよと言っているんです。
話は戻り、京京ちゃんは、それから”笨”を多用するようになりましたが、自分の苦い経験から
不要说笨,那样不好听,没有礼貌(「ばか」なんて言っちゃだめよ、言われたら嫌な感じがするでしょ。それに失礼です)
と教えたそうです。京京ちゃん優秀ですね。私なら面白がってエスカレートしてしまいそうですが・・・。
子供を教育するとき、”打屁股(尻を叩く)”が一般的だったそうです。日本でも昔のドラマや漫画なんかで尻をたたかれるシーンなんかありましたけど今では聞くことがないので中国でも今ではないかもしれませんが、そんな習慣から出てきた慣用句があります。
打他们的屁股(彼らの尻をたたく)
自己打屁股(自分の尻をたたく)
これらの言葉は、仕事を急がせたり、なまけずに働いてもらいたい対時に使う言葉になります。なぜ尻を叩くのか?中国では昔から
孩子不打不成材(子供は痛い思いをさせなくては一人前にならない)
打是疼,骂是爱(たたくのはかわいいから、罵るのは、愛するから)
棍棒底下出孝子(折檻の棒が親孝行息子をつくる)
と言われてきたそうです。
そんな時代、京京ちゃんの母親である筆者は、、”打屁股(尻を叩く)”をしないように心がけていたそうです。それは、子供のころ筆者の、”打屁股(尻を叩く)”された友達が、親をすごく恨んでいたからだそう。そんな筆者もあるとき言うことを聞かない京京ちゃんのおしりをたたいてしまったそうですが、子供が傷ついたことを知り、それ以降はしていないそうです。子供をしつけるのは大変ですね。私の子供の頃は、押し入れに入れられるのが定番でした。それでは、また✋