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「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」その22 也 、都、 还

 

 

「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその22回目です。

お母さんとふたりでの会話が多い時は、単純な構造の文(主語 + 動詞 例えば我要)で十分でしたが、北京の実家の行くと年上の大虎くんと取り合いになることがしばしばあったそうです。そこで、覚えるのが連用修飾語(状语 zhuàngyǔ)です。

連用修飾語は「何を△△」「いつ・どこで・どのように△△」など,用言(△△)を詳しく説明します。 用言とは,単独で述語になることができる単語のことで,具体的には動詞・形容詞・形容動詞のことです。

也(yě)都(dōu)还(hái)

これ以外にもありますが、この3つを覚えるだけでも表現の幅はグッと広がります。

京京ちゃんも大虎くんも相手が食べているといつもはほしくないものでも、それがほしくてたまらなくなります。みなさんも覚えがあるのではないでしょうか?その時使うのが、我也要(わたしもほしい)です。

むかしの中国は、むかしの日本同様、「年上を敬い、年下に譲る(尊大让小)」という考えがあったそうです。そんなときによく聞かされる四字熟語は、孔融让梨だそうです。

孔融は、後漢末の文学者。彼は、子供時代になしを食べるとき自分はいつも小さいものをたべ、大きいほうは兄や弟に譲ったという話から来ています。

昔のような考えは、もう中国でもなくなってきていているので、取り合い戦争は激化の一途をたどります。

冰箱里的冰激凌都让京京吃了!我还没吃呢(冷蔵庫のアイス、京京にみんな食べられた!ぼくはまだ食べてないのに)

让は、~に~されるという意味です。

お母さんが京京ちゃんを叱ると。

我没都吃,还有呢!(私、みんな食べてないもん、まだあるもん)

と答えます。実際チョコレート以外の味は残っていたそうです。ちなみに、没都は、部分否定(没か不 + 都)です。

都の基本の意味は、ALLです。それ以外にも他の単語と連携していろいろな意味をもちます。还の基本的な意味は、何かに加えてです。さらにとかなおなんて訳します。最後にお母さんの友達がお子さんをつれて遊びに来て楽しい時間を過ごした京京ちゃん、帰り際に

  1. 都走呀?(みんな行っちゃうの)
  2. 对,天晚了,哥哥姐姐得回家了(そうよ、もう遅いから、お兄ちゃんもお姉ちゃんもお家に帰らなくちゃね)
  3. 我也去,我也去(私も行く、私も行く)
  4. 明天我们还来呢(明日また来るよ)
  5. 明天我们还来跟你一块儿玩儿(明日また一緒に遊ぼうね)
  6. 姐姐明天还来吗?(お姉ちゃんまた明日くる?)
  7. 还来,还来(来てくれますとも)

という会話があったそうです。かわいいですね。この会話の中にはたくさんの也 、都、 还が使われています。この一連の会話で使い方なんとなくわかったんじゃないでしょうか。

还要(もっとほしい)还吃(もっとたべる)还来(また来る)还在(まだいる)など还をつけた表現はいろいろあります。副詞を覚えると表現の幅が広がります。ひとつひとつ覚えていきましょう。

最初は、単純な表現でもかまいません、勇気をもって発語する。これしか上達の道はありません。それでは、また✋