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中国の新卒者が選ぶキャリアの模索
最近『毕业即失业(bì yè jí shī yè)』っていう言葉もよく聞きますね。これは、新卒者が就職できない状況を指すんですよね?
そうだね。『毕业即失业』は、直訳すると『卒業即失業』って意味で、大学や専門学校を卒業しても就職先が見つからない状況を指す言葉なんだ。中国の若者にとって、新卒での就職が難しい現実を象徴しているんだよ。
日本でも『就職氷河期』っていう言葉があるけど、状況が似ているんですね。でも、中国の新卒者はどんなふうにこの状況に対処しているんですか?
中国の若者も工夫していて、最近は『副业(fù yè)』つまり『副業』に注目が集まっているんだ。フルタイムの就職が難しいから、インターネットを使って副業やフリーランスの仕事を見つける人が増えています。
副業って、どんなものが人気なんでしょうか?
副業にはいろいろな種類があるけど、最近人気なのは、SNSでの商品販売、ライブストリーミング、翻訳やライティングの仕事、動画編集、そしてオンラインレッスンだね。例えば、抖音(Douyin)や淘宝(Taobao)といったプラットフォームで商品を紹介して収益を得たり、ライブ配信を通じてフォロワーからギフトをもらうことで収入を得る若者が増えているんだ。
抖音(Douyin):中華人民共和国のByteDance社が開発運営しているモバイル向けショートビデオのプラットフォームのこと。
淘宝(Taobao):何億人ものユーザーに高品質のオンライン ショッピング体験を提供するオンライン ショッピング プラットフォームおよびモバイル ショッピング アプリです。
なるほど。インターネットを使った新しい稼ぎ方ですね。でも、それだけで生活できるんですか?
副業だけで生活できる人もいるけど、多くの場合、収入が安定しないのが現実だね。だから、新卒者にとって副業は、あくまで一時的な収入源であって、できるだけフルタイムの仕事も探し続けているんだ。実際、政府も副業を支援する政策をいくつか打ち出しています。
副業が認められているなら、就職先が見つからなくても柔軟に働く選択肢が増えるんですね。でも、こうした副業の人気には、やはり厳しい経済状況が影響しているんでしょうか?
その通り。新卒者の多くは、大都市での生活を望んでいるけれど、家賃や生活費が高いので、正社員として就職しなくても収入を得られる手段を模索しているんだ。また、副業を通じて好きな仕事や得意な分野を見つけて、それをキャリアに繋げたいと考える人も増えているんだよ。
副業がキャリアの一部になりつつあるんですね。これも新しいトレンドですね。ところで、先週のニュースで、中国の政府が副業を支援するための政策を発表したって聞いたんですが、どんな内容なんでしょう?
政府は、若者が新しい収入源を見つけられるようにと、低金利での起業資金の提供や、インターネット関連のビジネスへの支援を拡大しているんだ。これにより、若者がリスクを恐れずに副業や起業にチャレンジしやすくなるようにしているんだよ。
すごいですね!副業や起業を通じて若者が経済的に自立する道が広がっているんですね。でも、こうした動きを語学学習者としてはどう活かせばいいんでしょうか?
副業やフリーランス関連の言葉や用語を学ぶことで、現代中国の働き方をより深く理解できるよ。例えば、『自由职业(zì yóu zhí yè)』はフリーランス、『兼职(jiān zhí)』はアルバイト、『创业(chuàng yè)』は起業という意味だけど、こうした言葉を理解することで、仕事の新しい形や中国の若者のキャリア観も見えてくると思います。
それは面白いですね。副業やフリーランスの働き方を通じて、中国の新しいトレンドも学べるんですね。
そうだね。言葉を覚えるだけでなく、その背景にある社会的な動きを理解することが、語学学習をより実践的で意味あるものにしてくれると思うよ
これからもそうしたトレンドを勉強していきたいです。次回も楽しみにしています!
中国では「毕业即失业」の状況により、新卒者が副業やフリーランスの働き方にシフトしています。インターネットを活用して収入を得ることが一般的になりつつあり、政府も若者の副業や起業を支援する政策を打ち出しています。語学学習者として、こうした新しい働き方を理解し、関連する語彙を学ぶことで、現代中国の社会動向をより深く知ることができます。次回も現代中国を反映した話題をお届けしますので、お楽しみに。それでは、また!!