最近、中国が環境保護に力を入れていると聞きました。「緑水青山」という言葉も見かけましたが、具体的にどんな意味なんでしょうか?
いいところに気が付きましたね!「緑水青山(lǜ shuǐ qīng shān)」は「緑の水と青い山」という意味で、美しい自然環境を象徴する表現です。このフレーズは、習近平主席が提唱した「緑水青山就是金山銀山(lǜ shuǐ qīng shān jiù shì jīn shān yín shān)」という理念から来ています。つまり、環境保護は経済発展と矛盾せず、むしろ両立できるという考え方ですね。
環境保護が経済にも良い影響を与えるなんて面白い考え方ですね!具体的にはどんな政策が行われているんですか?
中国政府は様々な取り組みを行っています。例えば、「碳达峰(tàn dá fēng)」と「碳中和(tàn zhōng hé)」です。これはそれぞれ「カーボンピーク」と「カーボンニュートラル」を意味します。中国は2030年までに温室効果ガスの排出をピークにし、2060年までに実質ゼロを目指す計画を掲げています。
すごい目標ですね。でも、どうやって達成しようとしているんですか?
主な方法としては、「再生能源:再生可能エネルギー(zài shēng néng yuán)」の活用や「植林活动(zhí lín huó dòng)」の推進があります。例えば、太陽光や風力発電の設備を増やし、大気汚染を抑えるための新能源汽车(新エネルギー車)(xīn néng yuán qì chē)も普及しています。また、「沙漠化防治(shā mò huà fáng zhì)」、つまり砂漠化を防ぐ活動も進められていますよ。
※中国の第14次「5カ年計画」では、2025年までに森林被覆率を24.1%に、森林蓄積量を190億立方メートルに増加させるという目標が掲げられている。
※中国は、世界で最も砂漠化面積が大きく、影響を受ける人口が最も多く、風砂災害が最も激しい国のひとつである。全国の砂漠化した土地の総面積は261万1600平方キロメートルで、国土の27.2%を占める。カルスト地域の岩石砂漠化した土地の面積は1007万ヘクタールである。中国は、山、水、砂の処理を一致させ、山の封鎖、森林の育成、草の育成を組み合わせ、禁止、休養、輪作放牧を統一することを主張し、砂漠化および岩石砂漠化の防止と制御を積極的に推進している。(人民日報から)
再生可能エネルギーや植林活動なんて、確かに環境に良さそうですね。「碳达峰」や「沙漠化防治」など、今日もたくさんの中国語が出てきました!
そうですね!ここでいくつか重要なキーワードを例文と一緒に整理しましょう。
重要なキーワード
- 碳中和(tàn zhōng hé) 「カーボンニュートラル」という意味です。
- 例文:实现碳中和需要各行业的共同努力。(カーボンニュートラルを実現するには、各業界の共同努力が必要です。)
- カーボンニュートラル (英: carbon neutrality) とは、二酸化炭素など温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、その排出量を「実質ゼロ」に抑える、という概念。
- 再生能源(zài shēng néng yuán) 再生可能エネルギー。
- 植林活动(zhí lín huó dòng) 植林活動、つまり木を植える取り組みです。
- 例文: 植林活动有助于改善生态环境。 (植林活動は生態環境の改善に役立ちます。)
環境保護に関連した中国語がこんなにたくさんあるなんて驚きました!中国がこれからどんな成果を上げるのか楽しみですね。
そうですね。「緑水青山」の理念をもとに、中国だけでなく世界中がより良い未来を目指しているのは素晴らしいことです。
中国の「緑水青山」という理念は、環境保護と経済発展の両立を目指しています。 キーワードとして「碳中和(カーボンニュートラル)」、「再生可能エネルギー」、「植林活動」を学びました。これは、中国の気候変動対策のグローバルリーダーシップを示す取り組みです。 次回は「新エネルギー車の普及とその影響」についてお話しです!それでは、また!!