こんにちは、ゆうがです。もうこれで忘れない四字熟語の第136回目です。
今回はちょっとロマンチック(?)な言葉、「騃女痴男(ái nǚ chī nán)」をご紹介します。この成語、どんな場面で使われると思いますか?
うーん……「女」と「男」が出てくるから恋愛っぽい?でも「騃」や「痴」ってちょっとバカっぽい意味じゃなかった?
するどいですね!「騃女痴男」は、文字通り読むと「愚かで純情な女の子」と「夢中なほど一途な男の子」を指します。つまり、恋に夢中になっている男女、あるいは恋愛に溺れて世間が見えていないような若者たちをやや感傷的に、でもからかい気味に描写する表現なんですよ。
完全な貶し言葉ではなく、時にはちょっと可愛げのあるニュアンスでも使われます。
例文1:春光明媚,引得騃女痴男在花下私语。(春の陽気に誘われて、恋に夢中な若者たちが花の下でささやき合っていた。)
例文2:古来多情易感,騃女痴男最难自持。(昔から恋に落ちやすい者は多いが、騃女痴男ほど自制が難しいものだ。)
たしかに、若い頃って恋に夢中になって周りが見えなくなることあるよね……。出典はどこから来てるの?
この成語は宋代の文学者、徐铉(じょ けん)の『新月賦』に登場します。「騃女痴男、朱颜稚齿……」という一節で、恋愛に耽る若者たちの様子を美しい春の情景とともに描いています。やや詩的な雰囲気もある言葉なんですよ。
類義語としては、「騃女痴儿(ái nǚ chī ér)」があります。こちらもほぼ同じ意味で、男女の区別を少し曖昧にしている形です。
反対語として明確なものは少ないですが、あえて挙げるなら「理智冷静(lǐ zhì lěng jìng)=理性的で冷静な人」といった表現が対照的です。
日本語で近い表現としては、「恋は盲目」や「浮ついた恋心」、「思春期の恋」などが雰囲気的に似ています。からかい半分で「バカップル」と言う場合も、感情の温度感はちょっと近いかもしれませんね。
今回は「騃女痴男」という、恋に恋するような若者たちを描いた四字熟語をご紹介しました。誰にでもそんな時期、ありましたよね。それでは、また!!