
こんにちは、ゆうがです。 「王美玲の慣用語つかっちゃおう」第14回です。
今回は、同じ「插(chā)」を使った三つの表現を紹介します。
「插」は、もともと「差し込む」「割り込む」という意味があります。 そこから、人の話・仕事・問題に「関わる」「口を出す」「横やりを入れる」という意味にも広がります。
Scene
文化祭の準備、みんな忙しそうなんだけど、僕は何をすればいいか分からなくて……。
つまり、插不上手ってことね。
插不上手?
手を出したいけど、入り込む余地がなくて手伝えないってこと。
なるほど。でも、先輩が「俺も插一脚したい」って言ってたよ。
それは「自分も一枚かみたい」「参加したい」って感じだね。
じゃあ、插一脚は悪い意味じゃないの?
文脈しだい。普通に参加する意味もあるけど、余計に首を突っ込む感じにもなるよ。
じゃあ、插杠子は?
それはかなり悪い意味。関係ないのに横やりを入れて、話をややこしくする感じ。
同じ「插」でも、けっこう違うんだね。
そう。手を出せないのが插不上手、参加するのが插一脚、邪魔するのが插杠子だね。
今日の慣用語
插不上手(chā bu shàng shǒu)
插一脚(chā yì jiǎo)
插杠子(chā gàng zi)
直訳
插不上手
手を差し込めない
插一脚
足を一本差し込む
插杠子
棒を差し込む
意味
插不上手
手を出したいが、入り込む余地がなくて関われない。 日本語では「手を出せない」「手伝う隙がない」に近い表現です。
插一脚
ある物事に参加する、一枚かむ、首を突っ込む。 文脈によっては中立的にも使えますが、少し余計に関わる感じが出ることもあります。
插杠子
関係ないことに横から口を出す、横やりを入れる、邪魔をする。 これは基本的に悪い意味で使われます。
例文
大家都忙得很,我想帮忙也插不上手。
(Dàjiā dōu máng de hěn, wǒ xiǎng bāngmáng yě chā bu shàng shǒu.)
みんなとても忙しくて、手伝いたくても手を出せない。
这个项目听起来不错,我也想插一脚。
(Zhège xiàngmù tīng qǐlái búcuò, wǒ yě xiǎng chā yì jiǎo.)
このプロジェクトはよさそうだから、私も一枚かみたい。
这是他们自己的事,你别插杠子。
(Zhè shì tāmen zìjǐ de shì, nǐ bié chā gàng zi.)
これは彼ら自身のことだから、横やりを入れないで。
会話例
A:你怎么不帮忙?
(Nǐ zěnme bù bāngmáng?)
なんで手伝わないの?
B:我想帮啊,可是插不上手。
(Wǒ xiǎng bāng a, kěshì chā bu shàng shǒu.)
手伝いたいけど、入る隙がないんだ。
A:那我去跟他们说,我也想插一脚。
(Nà wǒ qù gēn tāmen shuō, wǒ yě xiǎng chā yì jiǎo.)
じゃあ、僕も参加したいって言ってくるよ。
B:可以,但别变成插杠子哦。
(Kěyǐ, dàn bié biànchéng chā gàng zi o.)
いいけど、横やりにならないようにね。
似た表現
横插一杠子(héng chā yì gàng zi)
横から一口出す。横やりを入れる。
「插杠子」と近い意味ですが、「横から割り込む」感じがさらに分かりやすく出ます。
美玲のひとこと
助けるつもりでも、相手の流れを見ないと、插一脚が插杠子になっちゃうよ。
今日のまとめ
今回紹介した三つの表現は、どれも「插」が入っていますが、意味は少しずつ違います。
插不上手は「手を出せない」、插一脚は「一枚かむ」、插杠子は「横やりを入れる」。
同じ漢字でも、後ろにつく言葉でニュアンスが大きく変わるのが中国語のおもしろいところですね。それでは、また!!