中国語研究所(1日5分中国語)

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中国の子供はどう中国語をおぼえるのか その25 老

 

 

「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその25回目です。

京京ちゃんも大きくなるにつれて、言いたいことが増えてきます。でも、子供にとって難しい表現は使いづらいですよね。そこで出てくるのが”老”です。

”老”は、日本でいうところの年老いたという意味以外にもたくさんの意味があります。今回は、副詞としての”老”のお話です。

老(lǎo)

  1. (〔‘老’+動詞[句]・形容詞[句]〕の形で,動作・行為・状態が比較的長い間持続したり,絶えず存在したりすることを示し)常に,いつも,ずっと
  2. (〔‘老不(没)’+動詞〕の形で,動作・行為が長い間行なわれなかったことを示し)長らく(…していない),いつまでも(…しない)
  3. (〔‘老’+単音節形容詞〕の形で用い)とても,たいへん,非常に

副詞には以上の意味がありますが、京京ちゃんが使っているのは、1と2の意味です。私たちは、中国語を学ぶ際、同じような意味の単語”经常””常常””总是””总”を学ぶと思いますが、日常会話では、”老”。の出現結構多いですよ。

筆者も仕事に家事と日々忙しくしています。でも京京ちゃんはちいさいのでそんなことはお構いなしで、遊んでくれとせがんできます。そこで"等一会儿(ちょっと待って)"とか"过一会儿在玩儿(もうすこししたら遊んであげるから)"などと言うと

妈妈老不跟我玩儿呀。(ママはいつも私と遊んでくれない。)怎么老不去「小金井公園」呀?(どうしてずっと小金井公園に行かないの)

と文句をいってきます。親はたいへんですね。その上、会話中によく言われるのが

妈妈老说不好呀。(ママは、いつもうまく言えないのね)

これは、筆者の日本語の発音がうまくないときに、言うセリフだそうです。”老”は、”他老是乐呵呵的。(彼はいつでも陽気だ。)”とか”我很想去看,却老是抽不出时间来。(私はとても会いに行きたいのだが,ずっと時間がとれない)”なんて感じで日常会話ではよく使われる便利な単語です。それでは、次の回まで!