こんにちは、ゆうがです。このシリーズでは慣用語を紹介していきたいと思います。※内容は「通用惯用语词典」によります。
それでは、”ほんと会話中に慣用語ようでてきますわ” 把を用いた慣用句の9回目です。今日は、「把屎盆子往自己头上扣」です。扣は、基本的に”(ボタン・ホック・留め金・かんぬきなどをきっちり)かける,留める,はめる”という意味で使われる単語です。ここでは、”(比喩的に;罪などを)かぶせる”という意味で使われています。よく扣帽子”(人間に)レッテルを張る,悪名を着せる”なんて使い方をします。屎盆子(shǐpén・zi)は、おまるという意味ですが、汚名・悪事という意味もあります。直訳すると”汚名を自分の頭の上にかぶる”になります。
把屎盆子往自己头上扣(bǎ shǐpén・zi wǎng zìjǐ tóu shàng kòu)
意味
- 自ら自身の名声やイメージを壊すこと。
例:这件事,没有不愿意的。谁也不想把屎盆子往自己头上扣。(この件、不本意だと言うことはない。誰だって自分の名声を壊したくはないのだ。)
"拿着屎盆子往自己头上扣"という言い方もあるそうです。
これは「韩非子の内储说」から来ている慣用語だそうです。中国の北方とくに華北平原で使われているということです。
『韓非子』は、中国戦国時代の法家である韓非の著書。内容は春秋戦国時代の思想・社会の集大成と分析とも言えるものである。
日本語の「自ら泥をかぶる」が意味としては近いかなと思います。「泥をかぶる」とは、”他人に代わって不利な・損な役割を引き受ける、他人の責任を自分が負う、または自分ひとりで責任を全て負う、という意味です。この「把屎盆子往自己头上扣」は、ひとにではなく自分でというところがみそです。
なかなかできることではございませんな。南無阿弥陀仏 それでは、また✋