「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその16回目です。
京京ちゃん(著者の娘さんです)もそうなのですが、子供時代は、「あれしちゃだめ」「これしちゃだめ」と何度も注意されます。落ちているものを口に入れようとしたり、駄々をこねてたりと私も怒られてばかりだったそうです
日常会話でよく使う禁止・制止表現は、”别”と”不能”です。”不要”も使いますが、これは、改まった表現になります。
李娜は、しょっちゅう言ってますよ。ここだけの話(笑)
もう、嘘バッカ言わないでよね。别这么说!
”别”の使い方は、
例文
别拿这个(那个):これは(それは)、だめ
别摔着:転ばないでね
别碰了:(ひとやものに)ぶつからないでね
别哭了:泣かないでね
别洒了:こぼさないでね
别敲了:叩かないでね
最初は、聞いてくれていたこれらの制止もだんだん聞いてくれないようになります。その始まりが、「どうして」や「なぜ」です。これを中国では”为什么”といいます。これを使いだすとだんだん言うことを聞いてくれなくなります。話は変わりますが昔日本昔話だったと思うんですが、「どちてぼうや」って話がありました。よく真似していたのをなんとなく覚えています
そうなんだー。私は子供っぽくなかったからそんなこといわなかったと思うけど
”不能”が、禁止・制止を表すのは、周囲の条件や状況からできるという意味があるためです。許可・可能性によってできるを表す”可以”に近い意味があります。
例文
不能吃:食べられないよ
不能喝:飲めないよ
不能拿:持てないよ
不能上:登れないよ
だめ、だめと言われるのは子供心には、非常に嫌なものですが、親から何度も言われて覚える語学習得の一部でもあるわけですね。繰り返し聞くそして発話するこどもみたいですがこの方法が語学学習には重要なことがこういったエピソードからも解ります。だから、言葉は、勉強しちゃだめなんです。
别哭了なんかドラマでもよく出てくるセリフです。子供のころ水たまりを見つけるとわざわざ入って洋服を泥まみれにして母親に「それしちゃだめでしょ」なんて怒られたのを思い出しました。みな通ってくる道ですが・・・それでは、また!。