中国語研究所(1日5分中国語)

語学がむずかしいのは、学問にしてしまったから

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なぜ日本人は外国語が苦手なのか? その3

前回は勉強法をお話しました。今回は根本的な問題について話をしようと思います。

根本的な問題って何ですか?

一つ目は、文化の違いを意識していいないという点です。言い換えれば、日本人の感覚で物事を判断してしまうと言うことです。

なぜいけないのですか?

日本では、「こんにちは」「おはようございます」なんて挨拶をしますけど、中国では、そんな挨拶はあまりしません。

だって「早安」とか「晚安」なんてのありますよね。

劉徳有さんの「日本語と中国語」の中に

中国には「你好」以外に「おはよう」、「こんにちは」、「こんばんは」にあたる言い方がないのかといえば、「早安」「午安」「晚安」という言い方がある。これらの単語は語源がいまひとつ定かでないが、おそらくは英語の「グッドモーニング」、「グッドアフタヌーン」、「グッドナイト」の訳語から来ているようだ。ただし、三つとも日常用語としての頻度は低く、「早安」は一応使えるとして、「午安」はもはや「死語」に近い。

という一文があります。私が留学中も、「吃饭了吗?」とか「放学了吗?」という挨拶でした。日本人にとっての挨拶の仕方と中国人のそれは違うのです。それを、前提に話をしないと相手にとって違和感のある会話になってしますのです。

二つ目は、一つ目の問題に近いのですが、日本人はあいまいな表現を好むということです。

たとえば、どういうことですか?

「前向きに努力します」この言葉は、日本語を流ちょうに話す中国人でも中国語に翻訳するのはむずかしいそうです。これ以外にも、曖昧な表現は日本語のいたるところに見受けられます。中国人でさえ翻訳に困る表現が多いのに日本人に訳せるはずありません。やはり、ここは前回お話したようにパターン化された表現を身に着けるのがベストなんです。

三つ目は、日本人の特性が邪魔をしているです。

これそんなに重要ですか?

日本語は大きな口を開けなくても口先だけで話ができます。それに反して英語、中国語は日本語よりも大きく口を開いて発語しますし、日本語にはないrの発音などもあります。かといって欧米人が中国語の発音がネイティブなみかと言うとそうではありません。(聞けばわかりますが、特徴的です。)ここで、問題なのが、日本人の真面目さです。英語も香港なまり、フィリピンなまりなど多くのなまりが存在します。中国語もその例にもれません。それなのに、日本人は正確さにこだわる人が多いように思います。(ネイティブのようになりたいってね)それに比べ「コミュニケーションが取れればいい」これが、外国人の基本姿勢です。日本人は、テスト、テストに明け暮れその根本を忘れてしまっているのです。だってテストの点数が高いよりも楽しく話せるのほうが重要だと思いませんか?私も留学時代に仲良くしていためし屋の店主に途中まで韓国語を習いに来ていたのだと思われていました。汉语(hàn yǔ :中国語)と韩语(hán yǔ:韓国語)を間違って発音していたんです。それでも、一緒にサッカーの試合を観に行ったりしていました。正しい発音にこだわるよりフレーズをたくさん覚えたほうが(覚えるといっても暗記じゃないですよ)よっぽどましです。後は、大きい声で話すこと。(これも日本人には難題です)町で中国人の会話を聞いていると発語がとても大きいのに気が付きます。恥ずかしがって小さい声で話すと聞き返されます。話すときは、言語野を切り替えるのと同時に気持ちも切り替える必要があるんです。shyなところも弊害です。他にも苦手な理由はあると思いますが、ここには、私の思う3つを書き出してみました。参考になればうれしいです。それでは、また!!