「中国の子供はどう中国語をおぼえるのか」この本を通して中国語学習のヒントをえるその10回目です。
京京ちゃん(著者の娘さんです)は、意思が芽生えてきました。そうすると出てくるのは、「ほしい」です。そのころ、京京ちゃんは、中国の北京に住んでいて表哥の”大虎”とよく遊んでいたそうです。京京ちゃんは、お兄ちゃんの持っているものがすぐほしくなります。
そうすると出てくるのは「给我」です。なんども”大虎”にせがむので彼は怒って「不给你,就不给你(上げないと言ったら、あげない)」と言い返します。すると、彼女は、お母さんのところに行って「要那个,要那个」と言います。こんな時は、中国も日本と同じく「お兄さんでしょ」対応です。
她是妹妹,你是哥哥。哥哥要让着妹妹(あの子は、妹であなたはおにいさんでしょ。譲ってあげなさい)
と言ってその場を納めます。子供のころ言われて釈然としない思いでした。私は
给は、目的語をふたつとる動詞です。同じような単語に”教(jiāo),送(sòng),告诉(gào・su),还(huán),问(wèn)”などがあります。
例:他问我销售情况好不好。(彼は私に売れ行きがよいかどうかを尋ねる)
それから、要と给が家中に飛び交い大変だったそうです。
そのおかげで、彼女は、要と给を完璧に覚えたと言うことです。要と给は、人間の基本的な欲求を表現する単語です。要と给とも他にも使い方がありますが最初に要と给の感覚をつかむ必要があると私は思います。言葉はまず最初に基本を正しくとらえることが大事です。難しい単語をたくさん覚えるより基本単語の本質を理解することが後々の成長がはやいと思います。
要、要だった京京ちゃんもより具体的におねだりできるようになってきます。「飲みたい・買いたい」です。
次回は、~したいです。なにをおねだりするようになるのでしょう。それでは、また!。